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ユースホステルってなに? ユースホステルは世界最大の宿のネットワーク

東京セントラルユースホステル「日本文化体験」 ユースホステルはドイツで生まれ、その歴史は100年以上。約80の国と地域に約3000か所の宿泊施設があり、日本には北海道から沖縄まで約140か所のユースホステルがあります。
 ユースホステルは「ユース」という名前がついていますが、お子様から年配の皆様まで幅広くご利用いただけます。また、「ひとり旅」や「家族旅行」のような個人旅行の他、合宿や研修会・セミナーなどに適した収容人数の大きな施設もあります。詳しくお知りになりたい方はこんな人におすすめをクリックしてください。
 日本のユースホステルは 財団法人 日本ユースホステル協会が統括していますが、世界では国際ユースホステル連盟(国連みたいなものです)という組織があり、世界中のナショナル協会が加盟しています。国際ユースホステル連盟では加盟国のユースホステルの情報検索ができるホームページの運営や各国のユースホステルの品質向上などの仕事をしています。本部はイギリスのロンドン郊外にあります。

泊まるだけでは物足りない? ユースホステルの特色

立科白樺高原ユースホステル「カヌー体験」 ユースホステルは日本各地、世界各国から集まる旅人たちの交流や情報交換の場、その地域ならではの体験プログラムや、滞在中の空き時間にお手軽に参加いただける体験プログラムや地域の観光案内などを行っているユースホステルも多くあります。各ユースホステルのページなどでご確認ください。

 日本のユースホステルではマネージャー(施設管理者)を「ペアレント」と呼びます。ペアレントは子どもたちが実家に帰ってきたようなつもりで、皆さんを温かく迎えます。また、ほとんどのペアレントは「地元民」なので、地域の地理や情報には精通しています。地域の情報など何でも聞いてみてください。

もちろん料金も経済的

 日本のユースホステルの宿泊料金は3,000円前後(会員料金、素泊り)が主流です。海外ではその国の物価などにより異なりますが、相対的に他の施設と比較すると低価格で宿泊いただけます。長期滞在や大人数でのご利用だと特に経済的にご利用いただけます。

*なお、日本では会員証をお持ちでないかたは1泊あたり600円の追加料金が必要です。宿泊時にご入会も可能です詳しくはこちら
ファミリーでご利用の場合は1室をご家族でご利用いただくことも可能です。家族会員証があれば更に経済的に宿泊できます。
団体でのご利用の場合は個人とは別に団体利用料金を設定している施設もありますので、各ユースホステルのページでご確認ください。

宿泊室は男女別のドミトリースタイル(相部屋)が主流

 一人旅でも寂しくありません。国内外からの旅行者と交流し「話の花」を咲かせましょう。男女別なので例え女子ひとり旅でも安心です。
海外の一部のユースホステルでは男女混合ドミトリーの客室もあります。
プライベートを重視したい人には個室対応のユースホステルもあります。上記2点は、HI(国際YH連盟)予約サイトの予約画面に明示されますので、予約のときにご注意ください。

ユースゲストハウス

ユースゲストハウス アトマ(福島県) ユースホステルの特徴である「つながり」や「交流」を大切にしながらも、プライベートの空間も重視した施設がユースゲストハウス。寝室は基本的には個室(相部屋のある施設もあります)利用が中心。ユースホステル名物の2段ベッドではなく、普通のベッドで室内に洗面所やトイレが備わっている施設が基本です。料金も各施設により幅がありますが、普通のユースホステルと比較し、約1割程度差があります。*設備は各施設により多少異なりますので、各ユースホステルのページでご確認ください

ユースホステル会員証で世界330万人のネットワークの一員に

 ユースホステルはどなたでもご利用いただけますが(一部の国では会員証がないと利用できない場合もあります)、会員になると割引料金でユースホステルの宿泊ができる、各地の観光施設の入館料やお土産店で割引が受けられるなど、多くの特典を受けられます。日本で会員になれば世界中で使えます。会員でない方は非会員価格でご宿泊頂くか、フロントでご入会頂くことが可能です。自動継続の会員証や各種提携会員証もあります。会員制度についての詳細や入会方法はこちらです。会員割引の情報はこちらから

ユースホステルは100年以上の歴史があります

世界初のユースホステルアルテナ城(ドイツ)  ユースホステルはドイツが発祥です。ドイツ語ではJugendherberge(ユーゲントヘルベルゲ)といいます。ユースホステルは最初からホテルのような宿泊施設として始まったのではありません。時は20世紀初めのドイツ、産業革命で急速な工業化が進行中のルール工業地帯(世界史で習いましたよね)が舞台です。
 リヒハルト・シルマンという一人の学校教師(日本でいう小中学校に当たります)がいました。シルマンは教室で授業を受ける子どもたちが、元気がなく、病気がちであることを憂えていました。急速な工業化に伴う大気汚染で肺病になったり、周囲の急速な生活環境の変化で精神的に落ち込むような子どもたちが多かったといいます。(近年の日本とどこか似ているような・・・)シルマンは町中の教室から子どもたちを連れ出し、郊外の森の中で授業をおこなってみたところ、子どもたちに笑顔が戻り、元気になるという効果があったといいます。
 このようなことから、シルマンは子どもたちを連れ、長期の徒歩旅行に出かけることを計画しました。ところが、当時はそのような旅行に使えるような宿泊施設は殆どありませんでした。そこで、シルマンは夏休みで使っていない学校の教室を借用し、宿泊することを考えました。「借りたものは綺麗にして返す」という考えで、セルフサービスや自己管理を学ぶという教育的効果も表れ、次第に地域の理解が得られるようになり、ついに地元のアルテナ市の積極的な賛同と援助により、1912年中世の古城「アルテナ城」を専用のユースホステルとして設置することになりました。(現在でも現役です)
 その後、ドイツ国内に拡大し、第2次世界大戦という不幸な出来事がありましたが、ヨーロッパ、アメリカへと広がりました。日本へは戦後、1951年にアメリカ経由でユースホステルが導入され、東京・日光・富士・伊豆等13ヶ所に設置されました。現在では世界で約80の国と地域に約3000か所、日本国内には約140か所のユースホステルが設置され、世界で年間宿泊者数は約3700万人、ユースホステル会員数は330万人の世界最大の宿のネットワークです。このネットワークを使って、日本を、世界を「旅」してみてください。きっと「楽しい」だけではない「何か」を発見できはず・・・

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