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勤務地は小豆島

小豆島への赴任が決まって島で暮らしはじめてから随分たちました。目の前に広がる海と山、廻船業で栄えた歴史ある島ならではの伝統産業の数々に魅せられ、特に木桶仕込み醤油をはじめとする食品産業は東京の物産展で売り子になる程の入れ込みよう。それがそのまま島をガイドしたり、紹介したりするのに役立つのですからなんて美味しい仕事でしょうか。

ユースホステルはシンプル&リーズナブルな施設で快適に過ごしていただき滞在した土地を楽しんでいただくのがコンセプトだと思っています。一旦チェックインするとチェックアウトまで宿を出ない“お籠り宿”や、“リゾートホテル”でなく、リーズナブルに宿泊し、旅先で様々な体験をしていただきます。マネージャーをはじめスタッフの仕事はその滞在をサポートすることです。ですから期待に応えられたと感じられた時ほどやっていて良かったと思う時はありません。気付けばあっという間に10年たっていました。


「天職だと思っています」への驚きと感謝

10年経って思うのはユースホステルの仕事が「自分の天職」であること。天職という言葉が出たのは今から2年前にラジオの取材を受けた時のことでした。この仕事をする経緯などをお話ししている時に自然にでた言葉で、自分でも驚いたのをよく覚えています。

というのも、「天職」と言うにはあまりにも失敗ばかりだからです。

私がマネージャーになったのは25歳の時です。「若くして」というのが枕詞になりがちですが、当時は経験があまりに少なく、そもそも無鉄砲な気質と気合だけでやってきたところがあるので、スタッフの頃から時々は、うまくいくこともありましたが、本当失敗ばかりだったなと思います。

それでも無意識に「天職」という言葉が出たのは、多くの方に支えられ、次の機会を与えられてきた中で、楽しさや、やりがいを得られたからだと思っています。

これから

現在、34歳。最年少のマネージャーとして小豆島に赴任して8年が経ちました。島で生まれた子供達も小学校1年生、幼稚園の年中になりました。年をとるはずですね。

土地柄、なかなか若手の職員の方や新入職員の方と係わる機会はありませんが、入社10年の中堅(?)世代として、お手本となれるように日々取り組んでいきたいと思っています。


※掲載情報は2016年7月時点のものです。情報は予告なく変更になる場合があります。

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